STORAGE

オリーブオイルの正しい保存方法と賞味期限


おいしさを守るために、知っておきたいこと。

オリーブオイルは、光・熱・空気によって少しずつ酸化し、風味が変わっていきます。国際オリーブ協会(IOC)や大学の研究機関、国の資料をもとに、ご家庭での保存方法と、賞味期限の見方をまとめました。

保存の3原則:光・熱・空気を避ける

  • 光

    直射日光や強い照明を避け、暗い場所に置きます。光はオリーブオイルの品質をもっとも損なう要因とされています。[1][3]

  • 熱

    高温を避け、暖房器具やコンロ、窓の近くには置かないようにします。[1]

  • 空気(酸素)

    空気に触れると酸化が進みます。開封後は、使うたびにしっかり栓を閉めます。[1][3]

どこに置けばよいか

冷暗所に置く

  • 光が当たらず、暖房器具・コンロ・窓から離れた、涼しい場所に置きます。[1][4]
  • 調理の湯気や煙、洗剤・塗料などのにおいが届く場所も避けます。[1]
  • 温度の目安として、IOC の消費者向けガイドラインは 13〜25℃ を示しています。[1] 15℃ で保存したほうが 25℃ より長く品質が保たれたという研究も紹介されています。[4] いずれも家庭で必ず守るべき温度ではなく、目安です。

容器の特徴

  • 色の濃いガラス瓶(遮光瓶):光を通しにくい容器です。ただし、栓のすき間から空気が入ることがあります。[3]
  • 缶(ブリキ・ステンレスなど):光を通しません。[3][4]
  • 透明な瓶:光を通すため、箱に入れる・覆うなどして光を遮ります。[1][3]
  • 大きな缶から小分けするときは、食品用の色の濃いガラス・陶器・ステンレスの容器を使い、鉄の容器は避けます。[1]

冷蔵庫に入れると、白く濁ったり固まったりします

オリーブオイルは冷えると白く濁ったり固まったりしますが、温度が戻れば元に戻り、品質や安全には影響しません。[1][4] 冷蔵(約4℃)は酸化を防ぐ助けになると IOC は示しています。[1] 一方で、ろ過していないオイルは、冷やすと浮遊する粒子が増え、ポリフェノールが減ることがあるとされています。[1] 保存方法は、まず商品に表示された方法に従ってください。

IOC には事業者向けの保管ガイドライン(倉庫・店舗の温度・照明など)もあります。[2] これは流通・販売の現場向けの基準で、家庭での保存の基準ではありません。

賞味期限:未開封と開封後

未開封表示された賞味期限を優先

  • 商品に表示された賞味期限を優先してください。
  • 賞味期限は、袋や容器を開けないまま、表示された方法で保存した場合に、おいしく食べられる期限です。[5][6]
  • IOC の事業者向けガイドラインは、賞味期限を瓶詰めから 24か月以内に設定することを強く推奨しています。[2] これは事業者向けの推奨で、すべての商品が 24か月もつという意味ではありません。

開封後使い切れる量を選ぶ

  • 開けた食品は、期限に関係なく早めに食べるようにします。[5]
  • 数週間〜数か月で使い切れる容量を選ぶのがよいとされています。[4] IOC の消費者向けガイドラインは、開封後 1〜3か月で使い切れる量の容器を目安として示しています。[1]
  • どの商品にも当てはまる一律の期限ではありません。生産者・製造者の案内があれば、それを優先してください。

収穫年・搾油日・賞味期限のちがい

収穫年・搾油日・賞味期限のちがい
表示意味分かること
収穫年オリーブの実を収穫した年(シーズン)オイルの新しさを知る手がかりになります。[4]
搾油日実を搾ってオイルにした日いつ作られたオイルかが分かります。
賞味期限未開封で、表示された方法で保存した場合に、おいしく食べられる期限[5][6]収穫年や搾油日とは別の日付です。期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。[5]

SFJ MARKET では、収穫年・搾油日が表示されていない商品に、推測で日付を付けることはしません。生産者の皆さまに確認できた情報だけをご紹介します。

よくある質問

Q. オリーブオイルは冷蔵庫に入れるべきですか?

必ずしも冷蔵庫に入れる必要はありません。光・熱・空気を避けた冷暗所で保存できます。[1][4] 冷蔵(約4℃)は酸化を防ぐ助けになると IOC は示しています。[1] 冷えると白く濁ったり固まったりしますが、温度が戻れば元に戻り、品質や安全には影響しません。[1][4] まずは商品に表示された保存方法に従ってください。

Q. 白く濁ったオリーブオイルは使えますか?

寒さで白く濁ったり固まったりするのは自然な現象で、品質や安全には影響しません。温度が戻れば元に戻ります。[1][4] にごりや沈殿は、オイルが傷んだしるしではありません。[4] ただし、にごりや沈殿が風味の変化を早めることがあるとされています。[4] にごりの有無は、品質の良し悪しを見分ける目安にはなりません。気になる場合は、購入先・製造者にお問い合わせください。

Q. 開封後は何か月以内に使うべきですか?

すべての商品に当てはまる一律の期限はありません。開けた食品は、期限に関係なく早めに食べるようにします。[5] 目安として、数週間〜数か月で使い切れる容量を選ぶのがよいとされ[4]、IOC の消費者向けガイドラインは開封後 1〜3か月で使い切れる量を示しています。[1] 生産者・製造者の案内があれば、それを優先してください。

Q. 賞味期限を過ぎたら、すぐに食べられなくなりますか?

賞味期限は「おいしく食べられる期限」で、過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。[5][6] 「安全に食べられる期限」である消費期限とは別のものです。[5] ただし、賞味期限は未開封で表示どおりに保存した場合の期限です。開封後は期限に関係なく早めに使い切ってください。[5] オリーブオイルは、時間がたつと酸化が進みます。[4]

Q. 収穫年と賞味期限は同じですか?

違います。収穫年はオリーブの実を収穫した年(シーズン)で、オイルの新しさを知る手がかりになります。[4] 賞味期限は、未開封で表示された方法で保存した場合に、おいしく食べられる期限です。[5][6]

参考文献・出典

  1. International Olive Council(IOC)「Consumer Guidelines on the Best Storage Conditions for Olive Oils and Olive Pomace Oils」COI/CBPS/Doc. No 1(2020年11月)https://www.internationaloliveoil.org/wp-content/uploads/2020/12/COI-CBPS-Doc.-nº-1-ENG.pdf
  2. International Olive Council(IOC)「Best Practice Guidelines for the Storage of Olive Oils and Olive-Pomace Oils for Human Consumption」COI/BPS/Doc. No 1/2018(事業者向け)https://www.internationaloliveoil.org/wp-content/uploads/2019/11/COI-BPS-Doc.-No-1-2018-Eng.pdf
  3. UC Davis, UC Food Quality「Olive Oil Packaging」(2023年)https://ucfoodquality.ucdavis.edu/olive-oil/olive-oil-packaging
  4. UC Davis, UC Food Quality「Olive Oil Myths and Facts」(2025年)https://ucfoodquality.ucdavis.edu/olive-oil/olive-oil-myths-and-facts
  5. 農林水産省「消費期限と賞味期限」https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
  6. 消費者庁「期限表示(消費期限・賞味期限)」(食品表示基準 第2条第1項第7号・第8号の定義)https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/expiration_date/assets/food_labeling_cms204_250331_01.pdf
  7. 消費者庁「食品表示」(食品表示制度の案内)https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/

IOC と UC Davis の資料は英語。日本語は SFJ MARKET による要約です。確認日:2026年10月18日。食品の表示制度(期限表示を含む)の詳細は [7] をご覧ください。

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