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オリーブオイルの種類と違い
オリーブからとれる油は、作り方と品質の基準によって種類が分かれます。国際オリーブ協会(IOC)の規格にもとづいて、エキストラバージンから精製オイルまでの違いを整理しました。
国際規格(IOC)による分類
オリーブオイルの種類と作り方
オリーブからとれる油は、「実を搾っただけか」「精製したか」「搾りかすから取り出したか」で種類が分かれます。実を搾っただけの油が「バージンオリーブオイル」で、その中で基準がいちばん厳しい区分が「エキストラバージンオリーブオイル」です。
オリーブの実から「オリーブオイル」と呼ばれる油
-
搾る機械的・物理的な方法だけ(洗浄・デカンテーション・遠心分離・ろ過)
バージンオリーブオイル
- 基準がいちばん厳しい区分エキストラバージンオリーブオイル風味に欠陥がなく、果実の香り(フルーティーさ)があるもの
- バージンオリーブオイル風味の欠陥が決められた範囲内で、果実の香りがあるもの
- オーディナリー・バージンオリーブオイルそのまま食用にできる区分(消費者への直接販売は、販売する国が認める場合のみ)
- ランパンテ・バージンオリーブオイルそのままでは食用にせず、精製用または工業用
-
精製するバージンオリーブオイルを、もとのグリセリドの構造を変えない方法で精製
- 精製オリーブオイル消費者への直接販売は、販売する国が認める場合のみ
-
ブレンドする精製オリーブオイル+そのまま食用にできるバージンオリーブオイル
- オリーブオイル精製油とバージン油をブレンドしたもの。そのまま食用
搾りかす(ポマース)から「オリーブオイル」とは呼べない油
-
取り出す搾りかすを溶剤などで処理
- 粗オリーブポマース油そのままでは食用にせず、精製して食用、または工業用
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精製するもとのグリセリドの構造を変えない方法
- 精製オリーブポマース油消費者への直接販売は、販売する国が認める場合のみ
-
ブレンドする精製オリーブポマース油+バージンオリーブオイル
- オリーブポマース油食用。どんな場合も「オリーブオイル」とは呼べない
出典:国際オリーブ協会(IOC)貿易規格 COI/T.15/NC No 3/Rev.22(2026年6月)・官能評価の方法 COI/T.20/Doc. No 15/Rev.11(2024年6月)。遊離酸度・官能評価・食用としての適性の数値と原典は、下の「詳しい比較表を見る」を開くとご覧いただけます。
- バージン
- オリーブの実から、熱などで油が変化しない条件で、機械的・物理的な方法だけで取り出した油(IOC 貿易規格 §2.1.1)。
- 遊離酸度
- 油に含まれる遊離脂肪酸の量を、オレイン酸に換算して表した値(100gあたりのグラム数)。規格の数値は上限です(§2.1・§4.2。測定方法は §11.10「Determination of free fatty acids, cold method」COI/T.20/Doc. No 34/Rev.1)。
- 官能評価(パネル)
- 訓練を受けた 8〜12人の評価者(パネル)が香りと味を評価し、「欠陥」と「フルーティーさ」の強さの中央値で区分する方法(COI/T.20/Doc. No 15 §8.2・§10.4)。0〜10 の値で表します。
- 精製
- 油を処理して整えること。IOC の規格では、もとのグリセリドの構造を変えない方法に限られます(§2.1.2・§2.2.2)。
- ポマース
- オリーブを搾ったあとの搾りかす。ここから溶剤などで取り出した油が「オリーブポマース油」です(§2.2)。
詳しい比較表を見る
9種類の作り方・遊離酸度・官能評価・食用としての適性・原典(規格の節番号)
| 種類(IOC の名称) | 作り方 | 遊離酸度 オレイン酸として g/100g | 官能評価 欠陥・フルーティーの中央値 | 食用としての適性 | 原典 |
|---|---|---|---|---|---|
| エキストラバージンオリーブオイルExtra virgin olive oil | 実を機械的・物理的な方法だけで搾る | 0.80以下 | 欠陥 0.0/フルーティー 0.0超 | そのまま食用 | 貿易規格 §2.1.1.1(a)・官能評価 §10.4(a) |
| バージンオリーブオイルVirgin olive oil | 実を機械的・物理的な方法だけで搾る | 2.0以下 | 欠陥 0.0超〜3.5以下/フルーティー 0.0超 | そのまま食用 | §2.1.1.1(b)・§10.4(b) |
| オーディナリー・バージンオリーブオイルOrdinary virgin olive oil | 実を機械的・物理的な方法だけで搾る | 3.3以下 | 欠陥 3.5超〜6.0以下、または欠陥 3.5以下でフルーティー 0.0 | そのまま食用。消費者への直接販売は販売国が認める場合のみ | §2.1.1.1(c)・注1・§10.4(c) |
| ランパンテ・バージンオリーブオイルLampante virgin olive oil | 実を機械的・物理的な方法だけで搾る | 3.3超 | 欠陥 6.0超 | そのままでは食用にしない(精製用・工業用) | §2.1.1.2・§10.4(d) |
| 精製オリーブオイルRefined olive oil | バージンオリーブオイルを精製 | 0.30以下 | —(パネルによる区分はバージン油が対象) | 食用。消費者への直接販売は販売国が認める場合のみ | §2.1.2・注2 |
| オリーブオイル(精製油とバージン油のブレンド)Olive oil composed of refined olive oil and virgin olive oils | 精製オリーブオイル+そのまま食用にできるバージン油 | 1.00以下 | — | そのまま食用 | §2.1.3 |
| 粗オリーブポマース油Crude olive pomace oil | 搾りかすを溶剤などで処理 | 上限なし | — | そのままでは食用にしない(精製して食用、または工業用) | §2.2・§2.2.1 |
| 精製オリーブポマース油Refined olive pomace oil | 粗オリーブポマース油を精製 | 0.30以下 | — | 食用。消費者への直接販売は販売国が認める場合のみ | §2.2.2・注4 |
| オリーブポマース油Olive pomace oil | 精製オリーブポマース油+バージン油 | 1.00以下 | — | 食用。どんな場合も「オリーブオイル」とは呼べない | §2.2.3・注3 |
出典一覧(正式名称・版・年・URL)
- International Olive Council(IOC)「Trade Standard Applying to Olive Oils and Olive Pomace Oils」COI/T.15/NC No 3/Rev.22(2026年6月)https://www.internationaloliveoil.org/wp-content/uploads/2026/09/TRADE-STANDARD-REV-22_EN.pdf
- International Olive Council(IOC)「Sensory Analysis of Olive Oil – Method for the Organoleptic Assessment of Virgin Olive Oil」COI/T.20/Doc. No 15/Rev.11(2024年6月)https://www.internationaloliveoil.org/wp-content/uploads/2024/07/III-2.2.COI-T20-Doc.-15-REV-11-2024_EN-1.pdf
- 農林水産省「食用植物油脂の日本農林規格」JAS 0523:2024(令和6年10月18日 農林水産省告示第1852号)https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_standard/attach/pdf/index-386.pdf
IOC の資料は英語版。日本語は SFJ MARKET による要約です。確認日:2026年10月18日
SFJ MARKET がエキストラバージンオリーブオイルを紹介する理由
エキストラバージンオリーブオイルは、実を搾っただけのバージンオリーブオイルのうち、遊離酸度(0.80以下)と官能評価(欠陥がなく、フルーティーさがある)の両方の基準を満たす区分です。
IOC の定義では、フルーティーさは品種によって異なり、苦味は緑の実や色づき始めの実の油に、辛味は収穫期の初めの油に感じられる特徴とされています。品種や収穫の時期によって風味が変わるからこそ、SFJ MARKETでは産地や生産の背景とあわせてご紹介したいと考えています。
品質や表示に関する情報は、生産者の皆さまに確認できたものだけをお伝えします。
出典:フルーティーさ・苦味・辛味の定義は IOC COI/T.20/Doc. No 15/Rev.11 §4.3、遊離酸度・官能評価の基準は COI/T.15/NC No 3/Rev.22 §2.1.1.1・Doc. No 15 §10.4。
記述と根拠の対応表
どの記述がどの資料にもとづくかを開く(区分・内容・出典・確認日)
| 区分 | 内容 | 出典(版・日付) | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 国際規格 | 種類の定義・遊離酸度・食用としての適性(A) | IOC「Trade Standard Applying to Olive Oils and Olive Pomace Oils」COI/T.15/NC No 3/Rev.22(2026年6月) | 2026年10月18日 |
| 国際規格 | 官能評価による区分(A)・方法・用語・強さの区分・パネル(B) | IOC「Sensory Analysis of Olive Oil – Method for the Organoleptic Assessment of Virgin Olive Oil」COI/T.20/Doc. No 15/Rev.11(2024年6月) | 2026年10月18日 |
| 国内の規格 | 日本国内の規格との違い(注記) | 農林水産省「食用植物油脂の日本農林規格」JAS 0523:2024(令和6年10月18日 農林水産省告示第1852号) | 2026年10月18日 |
| 国際規格 | 規格・分析方法の一覧(最新版の確認元) | IOC「Standards and methods」 | 2026年10月18日 |
FOR PRODUCERS
国産オリーブオイルの生産者の皆さまへ
SFJ MARKETは、2026年12月1日に第一次生産者募集を開始予定です(販売開始は2027年春が目標)。募集の対象やご相談の流れは、募集案内でご確認いただけます。
※お問い合わせにより、商品のお取り扱いや取引の成立をお約束するものではありません。